furiと新体操
私と新体操の出会いは、いつだったのか正確なところは覚えていない。昔から体操やフィギュアスケートが好きな母親が見ているのにつられて、新体操も同様に物心ついた時から自然と見るようになったのだろうと思う。
この文章を書くために、子どもの頃の記憶を一生懸命思い出そうとしているのですが、なかなかねぇ…。 子どもの記憶はあやふやな部分が多いし、興味ある対象にしか注目していないので、覚えているのはブルガリア選手や日本選手のことばかりである。しかも、いろんなことがごちゃまぜになっているので、年代等が不正確なところもあると思います。
ところが、最近になって昔のブラザーカップの写真集や、大会のパンフレットを見ることが出来て、私のおぼろげな記憶の奥底にも少しずつ光が差してきた…かな??と感じています。それをまた忘れない内に書いておかなくては!と、改めて観戦記を書こうと思いました。
私が新体操を見始めた頃に活躍していた選手は、ブルガリアのリリア・イグナトバとアネリア・ラレンコバでした。この2人とイリアナ・ラエバがブルガリアの元祖「3人娘」といわれていた。新体操がきっかけで、私はブルガリアという国の存在を知りました。そして、この世にはこんなに美しいスポーツがあるんだなと教えてくれたのも彼女達の演技でした。その素晴らしさを言葉で言い表わすのは、非常に難しいのですが、まさに「夢のような美しさ」とでもいえましょうか。。。とてつもない衝撃を受けました。手具と身体の動きと音楽が一体になった時の感動と興奮。私は一瞬にして新体操の世界に引き込まれてしまいました。多分アネリアのリボンの演技だったと思いますが、なぜあんなに生き物のようにリボンが動くのか(しかも物凄いスピードだった)、不思議でたまらないのと同時に、あのしなやかな動き、後ろにそった時の身体の柔らかさ…こんなに美しいスポーツは観たことがありませんでした。リボンの軌跡が美しく弧を描いているのを見るだけで面白くて、真似して長いひもを振り回したり、ボールの転がしを練習したりして遊んだものです。
そして、イグナトバのボール。最初のポーズから魅せられました。座位の姿勢で足の下にボールを挟んでスタートするのですが、このポーズのことは特に強烈に印象に残っていて、ずっと忘れられませんでした。昔はビデオデッキもありませんでしたし、新体操の情報を入手するなんてどうすればいいのかわかりませんでした。たまたま新聞のテレビ欄で新体操やってるなと思ったら、欠かさず見ていたくらいです。なので、今では80年代前半やそれ以前の新体操をもう一度見たいという思いばかりが強くなっているように思います。ここ数年の新体操はたとえビデオに録画しても、ろくに見返すことなどないのにね…。(真面目な話、シドニー五輪の新体操のビデオは全部捨てても構わないから、81年の世界選手権が見たいとかアホなことを考えてしまいました・・・)
幼き頃の私にとって、リリーとアネリアは憧れの存在でした。その後に、ゲオルギエバが出てきて、その時はまたリリーによく似た選手が出てきたなぁとびっくりしました。ゲオルギエバは瞬く間に世界選手権を2連覇して引退してしまったので、彼女の演技そのものはあまり記憶になかったのですが、今見てみると本当に素晴らしいですね。圧倒的なスピードと、卓抜した手具操作。強さで押し切る演技は、後のドナフスカにも通じるものがあると思うのですが、やはりトップに立つにはインパクトが重要なんだなということを、彼女の演技を見ていて感じました。やがて、長年ブルガリアの新体操をひっぱってきたイグナトバも引退、次に出てきたのが。。。そう、ビアンカ・パノバ! 私はこの選手が一番好きなのです。パノバがいなかったら、多分単なる新体操が好きというくらいで今でもファンではなかっただろうと思う。彼女についてはまたしつこいくらい書くことになると思いますが、これから少しずつ観戦記を更新して行きたいと思います。御覧になった感想などもぜひ聞かせて下さいね。
TV観戦について
テレビ観戦は、いってみれば運任せだ。試合を観に行くのと違い、放送時間の兼ね合いで演技が観られる選手が限られているからである。もちろん活躍している選手はほとんど観るチャンスはあるが、あまり上位に入らない選手にお目にかかることは少ない。しかし、中でもブラザーカップは広範囲に世界各国の選手が来日していたので、凄く楽しめる大会だった。
私自身は、新体操はテレビで観戦しているだけでずっと満足していたのですが、ここ数年は新体操のテレビ放送そのものが減り、たとえあってもお目当ての選手の演技は映らないなど寂しい思いをしている。今後はなるべく会場に足を運び、 選手のたちの演技を間近で堪能したいなぁと思っている。 そのためには、日本での国際大会がもっと開かれることを切望しています。
